【タイトル】「静かに、ねぇ、静かに」
【著者名】本谷有希子
【借りた場所・日付】奄美図書館 2019年1月
【発行所】㈱講談社
【第一刷発行】2018年8月
「本当の旅」
SNS、インスタ映えという、「自分達がいかに楽しんでいるかが重要だ」と思い込んでる呪縛から逃れられない登場人物達。その中のことこそが本当なのだと。
認証欲求の塊である現代人ならドキッとするおはなし。
Oh…私もドキッと。
最後はめちゃめちゃ怖かった…
「奥さん、犬は大丈夫だよね?」
ヒトは何かしら依存して、生きていると思う。
テレビだったり、ギャンブルだったり。スマホだったり。
ネットショッピングに依存している主人公と、旦那、「不便」を楽しみ、倹約家の夫婦とのキャンピングカーでの旅で…
「でぶのハッピーバースデー」
この夫婦、かわいい。って思いながら読んだけど、どんどん、あ、それヤバいんじゃ?って具合にハラハラ。いろんなことを諦めてきた「印」って自分にもある。と、思う。
ゆえに切なくて愛しくなった。
本谷さんは以前と小説と全く違う。のブログを見つけてしまったので、本谷有希子ver.2を探しに行こうと思う。