奄美大島の各集落に教会があるのか調べています。
前回の記事に引き続き、小宿の集落を歩いてみると、ありました。
カトリック小宿教会。
小さな教会ですね。
カトリックは元々地域に根ざし,地域とコミュニケーションを保ちながら存在してきた宗教であるが,離島の過疎・高齢化を背景に,カトリックの生存環境も悪化しつつあり,こうした中,現代社会におけるカトリック教会の実態,特に離島の地域社会という特殊な環境で生きるカトリック教会の実態を解明し,現代宗教における受容・変容研究,地域研究にとっての意義が大きいと考えられる。本稿は離島の一集落である小宿集落の小宿教会を研究対象とし,地域社会と教会の相互関係に着眼して,小宿教会のバザー,盆行事,神社と天理教教会の三つの事例を提示する上,建造物としての教会と地域社会・共同体としての教会=信者と地域社会,この二つの視点から地域社会と教会の関係を巡って議論を展開する。現在,小宿集落の人々にとっての小宿教会は「地域社会のための公的施設」の性質が失い,教会の信者たちもまたそれぞれの考えに沿って,あくまで信徒ではない個人という立場から地域社会と向き合っている。かつて小宿集落という地域社会における「文化」のシンボルでもあった小宿教会が時代の変化と共に,地域における日常的な風景の一部へと変貌していく。これは,まさに自然から文化への移行ではなく,逆行であり,小宿教会は小宿集落という地域社会の文化領域からフェードアウトしていく。
奄美大島のカトリック教会と地域社会の関係に関する人類学的考察 :
小宿教会の事例を中心に 楊 大為
マリア像らしきものも確認。
楽しかった♪