忘備録:胎児の世界 人類の生命記憶 三木成夫 (奄美図書館)
私たちには遠い記憶があるという。
先祖代々受け継がれてきた「生命記憶」と呼べるものだ。その生命記憶の再現が胎児に見られるという。
私にはヒジョーに難解で何度も何度も読み返してみたんですが・・・むーん。専門用語もたくさん出てきますし、とっつきにくいとも思いきや、読ませる。。三木成夫さんの思想にぐいぐい引き込まれる・・・この人何者や?思想家でもあるのか?
三木成夫さんは解剖学者である。
①故郷への回帰
三木さんはデパートでヤシの実のジュースを飲んだ瞬間に「いったい、おれの祖先は・・・・ポリネシアか・・・」とつぶやきます。これは、はらわたから出た言葉で、まさに「地金が出る」なのです。三木さんは説明のつかない懐かしさに囚われます。これこそが生命記憶なのでしょうか。
日本人の脳の型を探してみるとハワイ、サモア、トンガ、ニュージーランド、まさにポリネシアだった。
鶏の卵で起こる体制変化を克明に調べ、ヘッケルの法則「個体発生は統計発生を繰り返す」を目のあたりにする。
ヘッケルの法則・・・・ナニソレ
ってな具合でチンプンカンプンでしたがとても面白かったです。
http://www.ts-kaneko.net/?p=1036
三木さんは、動物である人間の体には生物発生以来の三五億年の生命記憶が刻まれ、自律神経が支配する栄養―生殖系(胃袋と生殖器と心臓血管)を植物器官、運動神経が支配する感覚-運動系(眼と手足と脳神経:体壁系)を動物器官と呼ぶ。のどから手を突っ込んで、内臓を裏返しに引っ張り出せば、その形と機能は植物そのものだ、とよく言っていた。植物は太陽を心臓にして大気の循環によって炭酸同化して栄養を作るが、その植物が人体に埋め込まれているのである。
植物器官が人体に埋め込まれている。ならばいわゆる、不食の人っているじゃないですか、その方が言っていた、「光合成をしている」という事実は本当なのかも。